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一休

水上勉
中央公論新社/933円+税

禅の始祖ボーディダルマはインドから中国へ渡り、時の皇帝である武帝に手厚く迎えられた。仏教に帰依していた武帝が、ダルマに功徳の価値を問うと、答は「何も無い」だったと言う。禅の本質を知る上で、わかりやすいエピソードである。しかし、禅が今あるように花開いたのは、中国を通過し、日本の文化の中で変容を遂げたからである。禅は本来、日本人の気質に合っていたのかもしれない。毎日が死と隣り合わせの世界で生きていた戦国武将たちは、戦いの前になると、こぞって禅の高僧のところへ出向いた。(話は逸れるが、元巨人軍監督の川上哲治もよく禅寺にいっていたそうである)茶道も禅の流れから生まれたものである。禅の公案の中には人をぎょっとさせるものがある。それは人間の持つ固定観念をはずすために、思いもかけない方法を取るためだ。たとえば、「ブッダに会ったらブッダを殺せ」という言葉。とても仏教とは思えない表現である。今でこそ禅寺も一定の形式を守っているが、本来、禅の世界では、真理に到達するためならば、方法を選ばない思想なのだ。破天荒な禅僧、一休はその本質を身をもって具現した人物だと言えるだろう。文庫。


ISBN:9784122028531
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