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  • 黄色い本 【コミック】 

黄色い本 【コミック】 

880(税込)

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ジャック・チボーという名の友人
高野文子
講談社
たぶんこの本は、読者を「!」という人と「?」という人に二分するだろう。何年に一度しか出さない寡作のマンガ家、高野文子。しかし、彼女はなぜか一部の人の心に強烈な影響を与えているようで、雑誌「ユリイカ」での特集は、発売後注文殺到、即重版だったという。一般に、マンガというのは、絵があることでイメージや意図を容易につかみやすいものだ。しかし、彼女のマンガは一筋縄ではいかない。一見、雑に描かれた線と面と間。(本来、非常に絵の上手な作家なのだが、近年はあえてこのような作風にしているらしい。)視点は意識と共に自由自在に変わる。そこに提示されたある種の感覚をつかめるかどうか…。それが読者を二分する分水嶺。好きな人は、ぞっこんになる。この本にはリアリティのゆらぎが潜んでいる。

単行本(ソフトカバー)
判型:A5判(148×210)
タテ210mm × ヨコ146mm
154頁
2002年2月20日
ISBN:9784063344882