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ユマニチュード入門

2,200(税込)

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本田美和子、イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ
医学書院
 『ユマニチュード入門』で現れる「目線」は、「ユマニチュード=人間らしさ」の追求によって、ケアのプロが持つべき、技術としての「目線」だ。ユマニチュードで設定するケアのレベルは、「回復を目指す」「機能を保つ」「最後まで寄り添う」の三段階であり、誤ったレベル設定での介護は害を与えるものだと断言し、プロとしての技術の習得を促す。しかしその根底にあるものはあくまでも「人間らしさ」の尊重だ。そして「人間らしさ」を尊重するための、4つの基本動作の最初に現れるのが「目線」、「見る」ことである。相手を「見ない」ということは、「あなたはいない」という最悪のメッセージである。そしてそこには、ポジティブなメッセージを送る「見る」と、ネガティブなメッセージを送る「見る」がある。ベッドを移動してまで被介護者の視線を捉えることを、感情論ではなく、技術として紹介していく本書には、「見る」に続いて、「話す」「触れる」「立つ」技術が登場する。ケアにおけるヒューマニティの革命的な回復を、常識的な技術の積み重ねで実践していく方法の入門編となる本書は、ケアのみにとどまらず、「やる気」の有無など、気持ちに重きを置きがちな、さまざまな種類の現場を見直すヒントにも溢れている。

単行本(ソフトカバー)
判型:A5判(148×210)
148頁
2014年6月15日
ISBN:9784260020282