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ミカエルの使命

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人間本来の秘密の開示
ルドルフ・シュタイナー
春秋社
強さの霊ミカエルは人類の進化にどう関わるか。物質的なものと霊的なものとの相互作用を感覚体験の中で統一したものとして認識し、相互に作用し合う霊/魂/体としてのミカエル文化の本質を明らかにする。それは、魂の永生を知ることにほかならない。キリストの道に通じるミカエルの道。「ゴルゴタの秘蹟」の新しい認識を、我々の意識魂時代の課題としなければならない。人智学の学び、共同体形成への目覚めへの旅。「危機の時代の人智学」シリーズの第3弾。(出版社紹介)

【目次】
ミカエルの使命 人間本来の秘密の開示 全六講
    ドルナハ 一九一九年一一月二一日~三○日
第一講 
この世のすべての中に霊的徴候を見出す/進化の第四段階と第八段階/宇宙における人間の位置/人間の内なるルツィフェルとアーリマン―血と骨/宇宙存在としてのルツィフェルとアーリマン―自由と権力/三統一の秘密/ゲーテの『ファウスト』/ミルトンの『失楽園』とクロプシュトックの『メシア』/正統と異端/キリスト衝動と三の原理

第二講   
二の原理と三の原理/体と魂と霊の分裂/頭部の形成とその他の身体部分の形成/生体としての頭部は死の途上にある/神は頭部以外の生体から語りかける―夢/古代のミカエル/ゴルゴタの秘蹟/一九世紀からミカエルによる昼の啓示が始まる/人類が体験した最大の自己誤認/ルツィフェルとミカエルの協力関係/どんな物体も霊性を開示している/第五の福音書

第三講   
「人間の頭部」の意味/人間の進化期とルツィフェル、アーリマン/一人ひとりの運命の中にキリスト衝動を見る/ルツィフェルは人間を内向的にする/精神疾患とルツィフェル/意志、願望とアーリマン/人体は進化の下降期にある/シュタイナーの形相と質料/超感覚的存在としての人間/物質的退化と霊的進化/美と醜/現代人に必要な魂の在りよう/キリストの啓示とミカエルの啓示/ミカエルに出会うための二つの課題/一、思考によっては実体に出会えない/二、意志、願望を超感覚的に体験する/きびしい戦いの中で

第四講   
ゴルゴタの秘教は地球紀の進化の中心点/人類の原秘儀文化/ギリシア的な思考法/自然科学的な思考法/人類を進化し続ける有機体と考える/考えたことしか思い出さない/前世への感受性のニュアンス/魂と環境との不一致/人生の中に息づいている力の二重性/表層意識と霊視意識と霊聴意識/感情生活、霊視生活が現代の課題/人間の魂の中間層に働くキリスト衝動/無神論は病気/父なる神とキリストの同一視は不幸/霊を見出せないのは知的障害

第五講
人類意識の変化を自分の魂の中に取り込む/ダンテの差別意識/現代の社会意識は人類全体との関係を求める/自然科学的思考/全能なる神、全智なる神/自然科学者の背後の神学思想/破滅へ向かう人類の霊的衝動/自我の獲得/木星紀に人間に達する本性の意志力/人間の知性を支配するルツィフェル衝動/下からの本性たちの扇動/現代人の意識に宿る宿命論

第六講
人体は霊的なものを開示しいている/頭部による表象生活の由来/時間と空間の統合/精神と自然の統合/外なる神と内なる神/第四文化期における内と外の分離/現代の課題は外と内を統合すること/ヨガに代わる内外統合の仕方/ヨガの呼吸法に代わる感覚体験の有情化/人間意志と自然現象の融合/日常の中で知覚の残像を宇宙エーテルに刻印づける/宇宙空間を魂が光の翼に乗ってやってくる/外の物質も人体も霊魂の現れと感じる力/営利主義と保守主義の間で



 共同体を人智学的に形成するために 全二講
            シュトゥットガルト 一九二三年二月二七日・二八日
第一講
燃えるゲーテアヌム/人智学協会の再生/キリスト者の共同体形成/孤独にではなく、意識的に生きる/礼拝の力/人智学協会にとっての礼拝に代わるもの/他者に目覚める/感覚体験を超感覚体験にする/逆の礼拝/二つに分裂した人智学

第二講
霊界認識を基礎にした諸協会の分裂と対立/意識の三段階/寛容の心/寛容でいられなくなった理由/秘密主義と自由/人智学協会員のあるべき態度/「大学コース」と建築様式/人智学の中の新しい専門分野/精神運動の基本的な心構え/近代の宗教学


 私たちの時代の霊的背景について [講演]高橋 巖
                  京都 2020年12月26日

単行本(ハードカバー)
判型:四六判
264頁
2021年11月20日
ISBN:9784393325575