太田出版
もはや、精神世界の古典とも言うべきカスタネダ・シリーズ。1968年に書かれた第一作となる本書では、人類学者のカスタネダと呪術師ドン・ファンの出会い、未知の世界での学びのはじまりが綴られている。ドン・ファンが、カスタネダにくり返し教えようとするのは、古い自己――環境によって植えつけられた先入観、自分で勝手につくりあげた世界像を打ち砕くこと。新しい見方を学ぶ時、人は誰もが戦士であり、この世界への挑戦と調和をリアルに感じながら修行を重ねている事にほかならないのだ。太田出版より初期4部作が新装版となって刊行中。
※以下、出版社サイトより引用
<カスタネダ「呪術師ドン・ファン」シリーズとは?>
カリフォルニア大学の文化人類学生だったカルロス・カスタネダが、ヤキ・インディアンの呪術師ドン・ファンとの出会いから、彼との様々な対話、経験を詳細に記録し、60年代末の刊行以来、グレイトフル・デッドなどのロックバンドと並んで世界各地のオルタナティブカルチャー、ニューエイジ運動に多大な影響を与え続けるロングセラーシリーズ。ドン・ファンの実在をめぐっては論議も起こる一方、後年には映画『スター・ウォーズ』の「フォース」設定のヒントともなった。日本では哲学者の鶴見俊輔氏、社会学者の見田宗介(真木悠介)氏等により紹介され、細野晴臣氏、よしもとばなな氏など芸術分野の愛読者も多い。
本新装・新訳シリーズは、膨大なシリーズ中でも特に精髄とされる「初期4部作」を、同シリーズの代表的邦訳者である真崎義博氏による翻訳で統一し、これからの世代に向けて、装いも新たに刊行するものです。”現実的”という言葉ひとつでも人によって時に真逆の意味になる今の日本でカスタネダを読むことは、きっと不思議な、そしてリアルな体験になるはずです。
単行本
判型:四六判
タテ188mm × ヨコ130mm
324頁
2012年3月20日
ISBN:9784778313043