末永蒼生、沢田としき
(株)日本ヴォーグ社
人間の世界に多様な美しさをもたらしている色。もし世界に色がなかったら、どんなにその美しさは半減するだろうか。色の持つ力については、ゲーテやシュタイナーが語っているが、日本で注目を集めだしたのは、ここ最近である。それまでめぼしい本が少なかっただけに、近年の書籍などの増加には驚かされるところがある。本書はそんな日本の状況の中で、早くから色に関するワークショップを行ってきた著者によって作られたワークブック形式の本である。子供の頃によく行ったぬり絵を彷佛させる作りになっている本書では、その時の気分に応じて気ままにイラストを塗りつぶして楽しむことによって、思わぬ自分の特性を発見することができるようになっている。色は感情に深くつながっていることがわかってとてもおもしろい。元来、日本人は、色に対して非常に複雑で繊細な関心を持っていたはずだ。色を表現する言葉の種類の多さがそれを証明している。四季のある国だからこそ、自然の生み出す色合いの変化の美しさを感じることのできた民族とも言える。そんな幸運な環境をもっと楽しむ心の余裕が、今の日本人には必要なのではないだろうか。古書。
●現在の在庫が切れると価格が変更することがございます。
値が上がる場合のみ、こちらからご連絡いたします。
●なるべく状態のよいものを選んでおりますが、
古書のため、傷、シミ、折れなどある場合がありますのでご了承ください。
●お買い上げ頂いた古書の返品、交換は受け付けておりません。
何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
大型本
判型:A4判
タテ234mm × ヨコ208mm
79頁
1992年4月1日