ガイアブックス
中国の漢方、中南米や西洋のハーブなど、自然療法にはさまざまな種類があるが、その中でも高度に体系化されているのがインドのアーユルヴェーダである。5000年以上の歴史を持ち、その目指すところは、単に健康を保つことだけではなく、自己認識と自己発見である所が、深遠なヨガ思想を生み出したインドらしい。アーユルヴェーダでは、すべてのものの質をヴァータ、ピッタ、カパの3種類の基本的な生命エネルギーで表し、人の体質もこの3種類の基本的な生命エネルギーで表し、人の体質もこの3種のエネルギーからタイプ分けをしている。そして、それぞれの体質に合った食事や運動法などをアドバイスする。
現在でもインド人の日常生活の中にアーユルヴェーダは深く根付いている。アーユルヴェーダの医師は今もそれなりの地位を保ち、人々から尊敬されているそうである。西洋の対処療法的な方法と違って、人それぞれが自分の体質を知り、その性質に合ったライフスタイルを選ぶことができる点は、日本でも注目され始めており、一部の手法が体験できる様になってきているが、その本質を学ぶには、人種的な体質の違いもあり、そう簡単にはいかないようだ。
単行本
判型:B5判
タテ236mm × ヨコ168mm
192頁
2009年5月1日
ISBN:9784882826880