ジョージ・レオナード
日本教文社
何かを始めても３日坊主に終わってしまった経験は誰にでもあるだろう。どの世界でも達人と呼ばれる人々が存在していて、その存在感や生き方は、私たちにためいきをつかせる。彼らには何か共通の要素があるような気がする。達人とは、ある特殊な才能を持った人しか到達できない境地なのだろうか？そして達人と凡人を分ける境界とは何なのだろうか？本書の著者がその秘密を教えてくれる。達人は才能が作るものではない。（多少はあるかもしれないが・・・）むしろ、世界に対するその心の姿勢が、達人を作るのである。本書では、合気道の修行の中でその継続のポイントを感じとった著者が、その方法を紹介している。ぱっと上達するが、そのあと足踏み状態が続く、一時期、熱狂的に打ち込むが、あっという間にその熱がさめてしまう、こつこつと努力を続けるが自己満足で終わってしまうなど、思い当たる節がある方はご一読をすすめる。一番大切なのは、なかなか前に進むことのできない中だるみの時期をどう過ごすかということで決まるらしい。人生にもそのまま応用できる明快な本である。
単行本
判型:B6判
タテ190mm × ヨコ132mm
202頁
1994年3月1日
ISBN:9784531080786