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タオ自然学

2,420(税込)

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現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる
フリッチョフ・カプラ
工作舎
人類の文化が段々発達をしていく中で生み出された科学技術。人間が環境や自然を支配し、万能になるために発達していった科学が行き着いた先はどこだったのだろう? 量子物理学や相対性理論で発見されたことは、明確にはとらえがたい不確実性やパラドックスに満ち満ちている現実の姿であったとは、皮肉と言おうか滑稽と言おうか面白い。そして、その現実のいわくとらえがたい曖昧さという本質は、とっくの昔、2000年前に東洋の神秘家たちは気がついていたのである。その発見に大いにインスパイアされた物理学者の著者は、それまで水と油のように相容れないと考えられていた科学と神秘主義を見事に結びつけている。「語ることのできる道は道ではない」と述べるタオと、不確実性に満ち満ちている量子物理学を関連させたことにより、科学的な読み物とは思わせないほどの興奮を、私たちにもたらしてくれる本書。執筆後、約半世紀を経た今でも知的好奇心を刺激し続けるクオリティは色あせない。現代では、焦点が、量子力学からカオス理論、そして複雑系へと移ってきている。ビジネスの世界でも複雑系が真剣に取り上げられているそうである。


単行本
判型:A5判(148×210)
377頁
1979年11月15日
ISBN:9784875021087