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内なる異性

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アニムスとアニマ
エンマ・ユング
海鳴社/1200円+税

本書が提唱した、人の心には誰にでも内なる男性と女性であるアニマとアニムスが潜んでいる、という発見は画期的なものだった。
男性と女性は明らかに違う存在と分けて考える視点から、心の内に異性が存在するという視点に転換する。それは言うなれば、自分に足りないものを外に求めるのではなく、自己の内に見い出することにより、より統合された存在となれるということだ。
関係性には共通するものと異質なものがあるときのみ、友好性と必然性が存在するのだ。男性は自らの女性性を育てることにより、そして女性は自らの男性性を育てることにより、人間としての成熟が始まる。
こういうと中性的な人間になってゆくようなイメージがあるかもしれないが、自分の中の異性を育てることは、逆に本質の性自身を豊かにしてゆく結果をもたらすはずだ。
男らしさ、女らしさが逆に深まってゆく。母系社会が中心だった古代から変換し、近代から現代では男性的な社会として発展をとげてきた。
今、あらゆる事が変化を遂げようとしている時代に、改めて女性的なエネルギーを学ぶ必要が生まれてきてるのかもしれない。

単行本
判型:B6判
タテ186mm × ヨコ130mm
153頁
2013年3月1日
ISBN:9784875252931