ノーシス書院
人間の持つ力の中でも大きな位置を占める性エネルギー。そのエネルギーを使ってより高次の意識の段階を目指す方法は、密教のタントラやインドのカーマスートラなどでも述べられているが、本書ではより多くの創造的エネルギーを体内に充電し、黄金の霊体をつくるための秘儀が明かされている。
人間の次元を複数のレベルでとらえ、理想はすべてのレベルの結婚であるとして、それぞれの結婚の意味と可能性を個性的なものととらえることで、完全な結婚の可能性を示している。神秘主義というのは、本来、なかなか公の中に出てこないものである。
成長の段階により、イニシエーションとなる通過儀礼を行うことも多いが、その秘儀も当事者にしか明かされないものだ。
なぜならば、それらの知恵や感覚は人間の常識を超える者であり、準備のできていない者に対しては、むしろ毒となる可能性も高いからだ。
ある準備が整った者にのみ、口伝などによって伝えられていた神秘主義の奥義であるが、人々の関心の高さからか、いつしか情報としてオープンされてきている傾向も強い。
それらの情報がはたして有効なのかどうかは議論のわかれるところである。
単行本
判型:A5判(148×210)
355頁
2002年9月9日