マキノ出版
「不食」は断食とは異なる。断食は「食べなければ生きられない」という考え方が前提にあるが、「不食」はプラーナ=気で生きるため、食事が生存に結びついていない。私たちは食べ物がエネルギーを与えてくれると信じて食事をするが、実際は食物の中に蓄えられているエネルギーを摂っているのであり、エネルギーを他の経路で摂取できれば、食べなくとも生きられることを自らの肉体を持って証明する人たちもいる。
本書は、三人の不食実践者が自らの体験を綴る。不食に入るきっかけは三者三様だが、「不食を実践している今が人生で最高潮に体調が良い」と異口同音に口にする。また、「食べること」だけでなく、「食べないこと」に対してもこだわりがなくなるため、社交の場などでは食べ物を口にすることもあるという。食べないこと自体に目的があるわけではなく、修行や禁欲でもない不食実践者の姿が浮かび上がる。
単行本
判型:B6判
タテ186mm × ヨコ130mm
196頁
2014年7月15日
ISBN:9784837672234