紀伊國屋書店出版部
世界各国の神話や創世記になぜか共通して現れるイメージに龍がある。当時ふれあうことのなかった人々の意識の中になぜ龍は同じく現れたのか。不思議なことに、神や精霊が人間のような性格を持つのに対して、龍は意識の上でも非人間的な質を持っている気がしてならない。東洋での力のシンボルとして崇められている龍に対して、西洋のドラゴンは征伐されるべき悪である。この境界は何を意味するのか?本当は、人間の善悪の範疇を超えた生き物であるのだろう。エネルギーの流れ、力、そして異次元の思考。<宇宙>を理解する上でも、鍵となりそうな龍の存在を、本書は古今東西の事象を集めて紹介してくれる。
単行本
判型:B6判
タテ190mm × ヨコ132mm
296頁
1996年6月1日
ISBN:9784314007269