大和書房
私たちは、「死」という言葉を口にする時、抵抗を感じる。「死を軽々しく扱ってはいけません」と言われてきたし、自分の、あるいは他人の存在が消滅することに対する怖れもある。だから、「死ってやばいことなんだ」という感覚を、知らず知らずのうちに持っている。そういうものすべてをひっくるめて、「死」というものを表現してしまったのが本書だ。著者は、ユーモアとウイットあふれるイラストで知られる寄藤文平氏。あばくのでもなく、隠すのでもなく、等身大の死のカタチが、イラストと文章によって語られていく。世界各地の死に方や、死に対する人々の印象。肩の力が抜けた表現は、これまでの「死」に対する取り組みとは、ずいぶん違う。新しい世代だからこそできる、「死」との向き合い方と言えるかもしれない。
単行本
判型:A5判
タテ162mm × ヨコ142mm
160頁
2005年12月1日
ISBN:9784479391272