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  • 百年の孤独

百年の孤独

3,080(税込)

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G・ガルシア=マルケス
新潮社
南米の物語には、独特の魔術的な力が宿っている。そこは、何でもありの世界。どんなに西洋文化が押し寄せてきても、南米においては、魔術的世界観がそれを飲み込んでしまったように見える。ガルシア=マルケスのこの小説では、一つの村が生まれて終わるまでの100年が描かれている。人が生まれ、死に、またその繰り返し。一見、単調な人々の人生は、しかし時折、魔術的なきらめきを見せる。積み重ねられる不思議な寓話は、混沌を生み出してゆく。人が生きるというのは、宿命という名の糸を辿っていくことなのだろうか? 人間の自意識と全体との間にあるギャップ、それを「孤独」と呼ぶのかもしれない。何人もの人生が、タペストリーの様に織り込まれたこの長編には、時の流れの中に漂う、存在の孤独が表現されている。

単行本
判型:B6判
タテ194mm × ヨコ136mm
494頁
2006年12月21日
ISBN:9784105090111