清水豊
ビイング・ネット・プレス
合気道の開祖である植芝盛平は、争いを超え出たところにある調和と協調の道、「むすび」の武術の完成を目指した。本来、人は霊体と肉体とが一体であるが、それらが分離するとき、穢れが生まれ、争う心が芽生えるという。「むすび」の働きとは、霊体と肉体、霊的世界と物的世界を和合させ、森羅万象に流れる根源的な力を開くこと。それは争いという穢れを祓う禊となる。本書では、和合の境地を獲得するための「むすび」の武術について対話形式で平易に語られる。日本神話や言霊学などにも触れながら、合気道を中心に太極拳、八卦拳の3つに共通する「むすび」の秘儀が明かされる。破壊と創造を生み出す宇宙ように、分離の時代から争いのない「むすび」の時代へと人類は進化の階段を昇っていくのかもしれない。
単行本(ソフトカバー)
判型:B6判(128×182)
タテ188mm × ヨコ132mm
251頁
2011年8月1日
ISBN:9784904117699