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風邪の効用

1,980(税込)

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野口晴哉
全生社
風邪をひくと、何も考えずに薬を飲んで一刻も早く治してしまおうとする私達の観点を180度くつがえす本書。風邪は、体が悪い状態になっているわけではなく、むしろ偏り疲労を正常な状態に戻し、より進化するための兆候であるとの考えは、かなり斬新なものである。しかし、もともと抗生物質はペニシリンの青カビを代表として、各種のカビによって作られたものであるし、結核患者にガンが異常に少ないことから、丸山ワクチンと呼ばれる結核菌を使ったワクチンも生まれている。体内にあるカビ類や細菌ウィルス等の働きはまだ十分に解明されていないが、体験的に考えてみてもそれらの菌を排除するのではなく、共存する発想を持つことによって身体の健康は保たれていくのかもしれない。また、ウィルスの働きが、動物の肉体的な進化に関与していることは間違いないといわれている。体の自然な働きが、いかによくできているかを知ることによって、自分の体を信頼することを教えてくれる本。



単行本(ハードカバー)
判型:B6判(128×182)
タテ150mm × ヨコ106mm
218頁
2002年5月21日