岩波書店
長らく品切れで入手困難だった『ルーミー語録』が待ちに待った復刊となった。旋回舞踊で知られるマウラウィー教団の創始者であり、13世紀のペルシアに生きた神秘詩人ジャラール・ッ・ディーン・ムハンマド・ルーミー(1207―1273年)が、親しい弟子たちや訪問客に語った言葉を記録した本。偉大なスーフィーが普段の生活のなかで何を考え、感じ、話していたかを知ることができる唯一の貴重な資料である。恋愛、友情、信仰、言葉、善悪、宗教など雑多な話題を巧みな例えを用いて説いており、ページを捲るたびに宇宙的知性と結ばれた意識の深みにふれることができるだろう。時空を超えてルーミーの息吹を感じさせてくれる翻訳はイスラム神秘哲学研究の世界的大家である井筒俊彦が手がけている。
オンデマンド版。
単行本
判型:A5判(148×210)
452頁
2015年1月9日
ISBN:9784007301605