中央アート出版社
UFOや異星人については、「未知との遭遇」や「E.T」、「インデペンデント・デイズ」「エイリアン」など、ハリウッド映画の格好の題材であり続けている。
近年ではカール・セーガンの「コンタクト」も映画化されている。多くの人の興味を集めているのは事実なのだが、一部の熱狂的な人々を除いては、興味本位の関心を持つか、まったく存在を否定してしまうか、という判断基準が多くを占めているようだ。
ユングが『空飛ぶ円盤』という書籍を執筆して、UFO現象を元型と関連させて考察しているように、人類以外の宇宙生命体について、もっとリアルに考察する可能性もあっていいのではないだろうか。UFO研究の先駆者であり、現在でも多くの支持者を持つアダムスキーの著作は、単にUFO体験を述べただけではなく、著者による宇宙哲学がベースとなっている。
その真否はともかくとして、限られた情報しか入手できない現代人にとって、UFO現象の意味を考察する時の手がかりとして、かかすことのできない資料であることは間違いないだろう。
2001年11月15日
ISBN:9784886395917