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つけびの村

1,760(税込)

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(株)晶文社
「現代の八ツ墓村」と呼ばれてしまうような、限界集落での連続放火殺人事件を題材にした、ルポルタージュにしてこのタイトル。

ついおどろおどろしい内容を想像してしまうが、事件の陰惨さとは別に、日本の田舎が抱える問題点、途絶えつつある集落の文化の歴史、インターネット以降の書き手と出版の実情、そして裁判や拘置の制度にある深刻な瑕疵など、丁寧な取材によって予想もしなかった視点の広がりを見せていく。

ニュースやワイドショーで通り過ぎるだけの事件を落ち着いた筆致で詳しく読むことで、事件そのものや、それを取り巻く状況がすっきりと腑に落ちるかというと、まるでこの事件の迎えた一応の終末のように、読後も噛み砕き切れない感触が残り続け、物事がセンセーショナルなタイトルほどシンプルではないことを思い知らされる。

単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
304頁
2019年9月25日
ISBN:9784794971555