コスモス・ライブラリー
八ヶ岳南麓標高1320 mの森の中で暮らす作者が描く、大人も子供も心がほっこりと温まる、ちょっとスピリチュアルな物語。めいちゃんという名の一匹のテレパシー犬が語り手となり、めいちゃん一家の森の生活を語る。すべてがひとつにつながる世界を感じながら、ありのままの自分で今この時をワクワクと生きるヒントがちりばめられている。
以下、本文より抜粋。
「あたしは、いつもゴキゲンさん。ときどき、おこることも、イラつくことも、これキライ!って思うこともあるけど、つぎのしゅんかんには忘れちゃう。忘れるっていいよ。
森を歩けば、かならず新しいぼうけんが待っているから、さっきあったことをクヨクヨするなんて、もったいないよ。森には、たくさんの生きものがくらしているから、たいくつなんてしていられないんだ。」
「森を歩いて、大きなくりの木の根もとに行って、じっと耳をすますとね、地面の奥深くから、くりの木が水を吸いあげてる音がきこえてくるよ。くりの木が地球とひとつにつながっていることがわかるんだ。地球だけじゃないよ。木は星ともお話しているんだって。宇宙ともつながっているんだね。だから、くりの木のみきにふれると、あたしたちも、地球や宇宙とひとつになれるんだ。」
単行本(ハードカバー)
判型:四六判
187頁
2018年1月18日
ISBN:9784434242434