フィリップ・モリソン 他
日本経済新聞出版社
ピクニックシートの上で気持ちよさそうにねそべっている男性。とりたてて何ということもないこの写真から、世界をダイナミックに10の自乗倍でマクロ、ミクロに変えていくと、世界は全く違った様相を見せてくる。人間を起点に宇宙から素粒子の世界までをとらえるという画期的なアイデアによって作られた本書は、普段自分の視野だけで物事を見てしまいがちな私達の枠を、一気にぶち破る。今ここにあると信じている世界以外にも別の世界が存在しているというのは、まるでパラレルワールドか、異次元の世界の話のようだが、何もSFのジャンルに行かなくても、世界は十分にパラレルワールドとして存在しているのだ。それらすべてが今この瞬間に存在するリアリティであることを考えると、ありのままの宇宙を認識すること自体、人間にとってはあまりにも許容量を超えていることがわかる。悟りを開く時と言うのは、このような世界をいっぺんに認識するような感じなのか?科学というのは、人間の次元ではない世界を理解するための一つのツールと言えるだろう。
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単行本(ハードカバー)
判型:B5判(182×257)
169頁
1983年10月30日