中村哲、澤地久枝 (聞き手)
岩波書店
戦災と干ばつで乾ききったアフガニスタンの大地に25キロにおよぶ灌漑用水路を建設した中村哲医師。彼が遺した水と緑は、昔ながらの自給自足の暮らしを復活させ、今では65万人以上の命を支えている。武力ではなく愛と真心をもって平和を実現する道を後世に伝える貴重なインタビュー。文庫化にあたり、遺志を受け継ぐ現地スタッフのメッセージを収録。
●ペシャワール会
http://www.peshawar-pms.com/
“ペシャワール会は1983年9月、中村哲医師のパキスタンでの医療活動を支援する目的で結成された国際NGO(NPO)団体です。また、PMS(略: Peace (Japan) Medical Services)は、平和医療団・日本 総院長の中村哲医師率いる現地事業体です。
PMSは医療団体ですが、病気の背景には慢性の食糧不足と栄養失調があることから、沙漠化した農地の回復が急務だと判断し、今なお進行する大干ばつのなか灌漑水利事業に重きを置いて、現在はダラエヌール診療所、農業事業、灌漑事業、訓練所でのPMS方式取水技術の普及活動に職員一同尽力中です。”
(ペシャワール会WEBサイトより)
●西日本新聞 中村哲医師特別サイト「一隅を照らす」
https://specials.nishinippon.co.jp/tetsu_nakamura/
“2019年12月4日、アフガニスタンで凶弾に倒れた福岡市出身の中村哲医師(享年73)。国際NGO「ペシャワール会」現地代表として、荒廃したアフガニスタンとパキスタンで市民とともに人道・復興支援に尽くした中村さんが、好んで使ったのが「一隅を照らす」という言葉でした。<今いる場所で希望の灯をともす> その意志を継ぎ、自分なりの一歩を踏み出すために、西日本新聞は中村さんの生き方と勇気に学ぶウェブサイトを開設しました。訪れた方々にとって、自分に何ができるか、自分はどう生きるかを考えるきっかけになれば幸いです。”
(西日本新聞 中村哲特別サイトより)
(西日本新聞 中村哲特別サイトより)
文庫
318頁
2021年9月15日
ISBN:9784006033286