講談社
なんとなく体が重い、何かしっくりこない気になる感じ、といった言葉にならない「心の実感」や体の感覚を、人は様々に感じている。心理療法、フォーカシングの創始者であるユージン・ジェンドリンは、そういった普段見過ごしがちな内側の感覚や実感を「フェルトセンス」と名付け、心理療法で効果がある人とない人の差が、フェルトセンスに注意を向けているか否かだということを見出した。この本では、いわゆる「治療」ではなく、一般の人々が自己理解や心の成長のために参加するフォーカシングのワークショップの事例を通し、理論や頭で考えたことではない「実感とのかかわり方」の基礎的手法を紹介する。
新書
判型:新書判(113×176)
237頁
1995年3月20日
ISBN:9784061492417