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ここまでわかった!縄文人の植物利用

2,750(税込)

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工藤雄一郎、国立歴史民俗博物館 編
新泉社
狩猟採集生活をおくっていたとされてきた縄文人が、実は植物の生育環境に積極的に働きかけ、アサ(大麻)やマメ類を栽培し、クリ林やウルシ林を育てていたという。本書は、国立歴史民俗博物館が2010年から2012年に行った「縄文人の植物利用」をテーマにした共同研究をまとめたもの。考古学、植物学、民俗学、年代学の第一線で活躍する研究者チームが、縄文遺跡から出土した植物の種子や花粉、木製品、織物、繊維などの遺物調査でわかった縄文人の高度な植物利用の知識と技術をカラー写真・図版で紹介する。研究成果を視覚化した遺跡の復元画を見ると、地域ごとの植生を活かしたその巧みな暮らしぶりに驚かされる。


【目次】

1 「人と植物の関わりの文化史」をもっと知ろう!(工藤雄一郎)

2 縄文人の植物利用─新しい研究法からみえてきたこと─(佐々木由香)

【コラム1 かごや縄の素材はなに?─植物珪酸体で調べる─(米田恭子・ 佐々木由香)】
【コラム2 植物繊維の見分け方(小林和貴)】

3 縄文人は森をどのように利用したのか(能城修一)

4 マメを育てた縄文人(小畑弘己)

【コラム3 イネを食べなかった縄文コクゾウムシ(小畑弘己)】
【コラム4 土器づくりの敷物は?(真邉彩)】

5 縄文人がウルシに出会ったのはいつ?(鈴木三男)

【コラム5 植物の年代をはかる(坂本稔)】
【コラム6 縄文土器のおこげの正体は?(工藤雄一郎)】

6 適材適所の縄文人─下宅部遺跡─(千葉敏朗)

7 下宅部遺跡の漆関係資料からわかること(永嶋正春)

【コラム7 たねが語る人の暮らし(百原新)】
【コラム8 果実でウルシが見分けられるか(吉川純子)】

8 縄文人と植物との関わり─花粉からわかったこと─(吉川昌伸)

【コラム9 アサを育てる・使う(篠﨑茂雄)】
【コラム10 デンプンからわかる食べ物(渋谷綾子)】

9 イネと出会った縄文人─縄文時代から弥生時代へ─(那須浩郎)

【付録 「くらしの植物苑」に行こう!(工藤雄一郎・山村聡)】

単行本(ソフトカバー)
判型:A5判(148×210)
228頁
2014年1月6日
ISBN:9784787713179