浦久俊彦
集英社インターナショナル
大学などの授業でも取り上げられるリベラルアーツ。だが、真のリベラルアーツとは、その歴史をひもとけば、授業で教えられる教養のようなものではなく、より深い「遊び」の精神であるという。本書は、リベラルアーツの本質を個人個人がどのように活かし、生きやすい未来へつなげていくべきか、その方針を提案する、まったく新しいリベラルアーツ本。第1部はリベラルアーツの歴史編。リベラルアーツという言葉の源流から、その本質に迫る。第2部ではなぜ「遊ぶ」ことがよりよい未来に繋がるのかを江戸時代の暮らしから学ぶとともに、現代の「仕事」について考える。第3部は未来編。文化芸術プロデューサーとしてコンサートホールの企画などに携わる著者が自身の活動を例に、「文明」「教養」「大衆」という三つの価値観をあらためて問い直し、これからの時代に必要なのは教養ではなく、「共養」であると提案する。そしてリベラルアーツを活かして、市民が文化をつくる「未来型の文化的な社会」への道筋を語る。(出版社紹介より)
新書
判型:新書判(113×176)
256頁
2022年6月12日
ISBN:9784797681000