日本経営合理化協会出版局
どんなに才能や実力があっても、それだけでは人は動かない。ビジネス・家族・友人・異性……すべての人間関係を成功に導くには、どのような魅力が必要なのか? 本書は、著者が主宰していた唯心円成会の会報誌(会員限定・非売品)に掲載された非公開原稿を初公開し、“人間関係の極意”をあますところなく説き明かす。とくに、ビジネスの交渉で相手にウンと言ってもらうためにどうするか、家族と良好な関係を築くために何が大事か、女心をつかむ男の魅力とはどんなものか…など、他者とかかわり、それによって、自分を成功に導き、素晴らしい人生を実現するための“人蕩しの秘伝”を多くの事例で提示。
目次|contents
序 章 人を魅きつけてやまないもの
友情なき人生は不幸である
人間的魅力とは
人間の欲望
5つの本能的衝動
誰もが無限の資本をもっている
人生貸し越し説
──ビジネス・人脈 篇──
第1章 相手の弱点を知る
まず相手の弱点を知る
せっかくのチャンスを逃した営業マン
人にはそれぞれ弱点というものがある
諜報員のテクニックも同じこと
良き人脈はギブ・アンド・テイクが原則
嫌われないだけではなぜダメか
人と接するときに必要なこと
死ぬまでこの人についていこう
群衆の中の個に話しかける
リーダーは弱点を知られると危ない
女性と楽団におぼれる
恩を売りつける
生殺与奪権を奪う
好きなものは自分で買う
【人蕩し術秘伝①】 求心の法・遠心の法
求心と遠心
外へ向かって心を放て
協調と妥協の違い
第2章 巧みに売り込む
モノではなく自分を売り込む
対照的な2人の営業マン
売り込みの第一歩
会話の中で「話のつぎ穂」をつくりだす名人
傾聴は自己重要感を高める行為
田中角栄の味方を増やす術
成功のゴールデンルール「代理想像」
無意識に人を怒らせてしまう人
自己劣等意識のなせるわざ
言い訳は売り込みに失敗する
有害な人物
毒は伝染する
被害を避けるには
逆の立場から
言葉の裏の意味
人間はなにより名誉を失うことを恐れる
【人蕩し術秘伝②】 真理をあらわす秘密の言葉
求心と遠心の度合い
求心法によるマイナス
①電話に関して
②感謝心が少ない
③つねに要求性が高い
第3章 「陽の思考」プラス「陽の感情」
言葉のもつ恐ろしい力
陽転思考なくしては失敗に終わる
自分の心をコントロールしないと陰転思考なりがち
「陽の思考」と「陽の感情」の2つが必要
自分で自分の運命を悪くする人たち
自分に燈をともせ
現在起きてしまったことはどうしようもない
陽なるものを求めてやまない闘い
欲深くあれ
陽転思考の実践
【人蕩し術秘伝③】 喜びのゲーム
偶然3人の人から聞いた同じ話
『少女パレアナ』のあらすじ
喜びの遊びとは
生きる喜び
町の嫌われ者
まわりの人たちを変えていく
第4章 笑いとユーモア
笑いは陽転思考の一法
笑いについて
笑いには2種類ある
人に好かれる最大の秘訣
話題は選ぶべき
自分の自己重要感は自分で高めよ
どんな話題に人は喜ぶのか
吉田茂の人蕩し
【人蕩し術秘伝④】 願いをかなえるイメージスケッチ
願望実現に大きな助けとなるもの
イメージスケッチのやり方(その1)
イメージスケッチのやり方(その2)
──家族・友人関係 篇──
第5章 まず魅力を身につけよ
代理想像力を養ってまず魅力をつけよ
よき分別をもつ
2つある意識の世界
ツラの皮が厚い人
ささいなことが悲劇になる
応答の仕方に注意
関係の糸を切る否定的言語
口癖でわかる心の病
自分を価値ある存在にするには
自分についての悩み
日常の思考から否定的なものを除去せよ
【人蕩し術秘伝⑤】 遠離の法・離心の法
「離」とは苦しみから離れること
遠離の法とは逃げ出すこと
「遠離の法」には支払いが必要
失うものが大きい場合
「健全なる欲望」と「執着」の違い
「離心の法」の第一法
漂流に身を任せよ
第6章 自分に対する秘密
真の意図を自分自身にも隠してしまう
自分に対しての秘密をときあかす
原因となった衝動を捨てれば問題は消滅する
異性とうまくいかない人たち
調和を望まない退行性願望
ささやかな思いやりが重要
自分でも気がつかない心の内
内観のすすめ
【人蕩し術秘伝⑥】 忘心の法
忘れようとする意識
問題がはっきりしたあと
忘れるためのテクニック
忘却にはテクニックが必要
第7章 女心をつかむ男の魅力
自分の評価は気にしない
人の顔をどう立てるか
惚れて惚れられる男になれ
カエサルに学ぶ女たらしのコツ
とらわれない心が魅きつける
【人蕩し術秘伝⑦】 空観の法
心のものさしをいったん消す
空観の一法
おわりに
良薬は口に苦し
救いの手を差しのべよう
単行本(ハードカバー)
判型:A5判(148×210)
432頁
2022年4月15日
ISBN:9784891014636