ＫＡＤＯＫＡＷＡ
「親孝行プレイ」「人生は死ぬまで暇つぶし」などの名言をはなつ著者。そのユニークな視点と、絶大な効果を発揮できる独特の理論に、若い人に限らず、多くの人に共感を得ている。本書は、アイデンティティや自己の問題から起こる、人生のさまざまな場面で出会う困難やストレスについて、深刻さ、緊張、怒りをふきとばすテクニックを伝授している。その内容は、思わず噴き出してしまうほどだが、笑いによって出来事は緩和されるということを、著者は十二分に知っているのだろう。実際に笑いは、神経系、循環系、内分泌系、免疫系をはじめとする人体の器官に深い作用を及ぼしている。げらげら笑ったあとに何だか元気がわいてくるもの。ふざけすぎているともいえるが、自分をも笑って楽しむ姿勢が愉快である。
文庫
176頁
2012年9月25日
ISBN:9784041004661