マルガレーテ・キルヒナー・ボックホルト 著、石川公子 翻訳、小林國力 監修
イザラ書房
オイリュトミー療法とは「西洋の気功」とも言え、水の流れや風といった自然界の動きなどを自らの身体の動きに取り入れ、自然治癒力や自己治癒力を見覚めさせ、体と心の調和のとれた姿へともたらすもの。気功との違いは、人間の語る言葉、母音と子音の一つひとつの「音の響き」を手足の動きに表し、療法に取り入れていること。呼吸器系、循環器系、代謝系、心の領域などにおける様々な疾患に働きかける。アントロポゾフィー医学の治療法のひとつ。
シュタイナーによって創始されたこのオイリュトミー療法の基本要素である一つひとつのアルファベットの意味や、具体的な症例が述べられている、オイリュトミー療法の深い理解のための書。(出版社紹介より)
【 目次 】
まえがき
序 文
導 入
第 1 部
第 1 章 オイリュトミー療法
第 2 章 アルファベット
第 3 章 オイリュトミー療法を実践するにあたって
第 4 章 母音
第 5 章 母音の音配列
第 6 章 健康オイリュトミーのための基礎的練習
第 7 章 母音の宇宙的観点
第 2 部
第 8 章 母音と子音
第 9 章 子音
第 10 章 黄道十二宮と子音の力から形造られる人間の形態
第 11 章 子音の音配列
第 12 章 子音と母音の音配列
解 説
訳 註
あとがき
引用文献
索 引
【プロフィール】
マルガレーテ・キルヒナー・ボックホルト
アントロポゾフィー医学の創始者であるイタ・ヴェーグマン医師を支え、また後年はゲーテアヌム医学部門の運営メンバーに任命され、アントロポゾフィー医学とオイリュトミー療法の発展に寄与する。1894年~1973年没。ドイツのウェストファーレンで生まれ、スイスのアーレスハイムにて死去。ドイツで医学を学び、27歳の時アントロポゾフィー医学と出会い、その後オイリュトミーを学ぶ。ルドルフ・シュタイナーから、医師としての活動とともにオイリュトミー療法の実践と普及を託される。
石川公子
日本オイリュトミー療法士協会副代表。1987年~1999年渡独。治療教育、オイリュトミー療法を学ぶ。現在「すみれが丘ひだまりクリニック」を中心にオイリュトミー療法を実践。その他、健康オイリュトミー講座やバイオグラフィーワーク養成講座を開催。共訳書に、『オイリュトミー療法講義』『私たちの中の見えない人間』(共に R.シュタイナー 涼風書林)、『医療と教育を結ぶシュタイナー教育』(M・グレックラー 群青社)などがある。
小林國力
医師。日本アントロポゾフィー医学の医師会理事。約20年間消化器外科医として勤務ののち、2005年 2006年 ドイツのアントロポゾフィー医師ゼミナール(現オイゲン・コリスコアカデミー)で学ぶ。現在は佐野川クリニック(神奈川県相模原市)院長。共訳書に『私たちの中の目に見えない人間』(R.シュタイナー 涼風書林) 。
単行本(ソフトカバー)
判型:A5判(148×210)
292頁
2022年12月15日
ISBN:9784756501547