水木しげる
KADOKAWA
骨太で天衣無縫な南方熊楠の生涯は、人々の関心を惹きつけてやまない。明治半ばに渡英、「ネイチャー」誌に論文を寄稿し、大英博物館の嘱託員となり、孫文と親交を深めるなど八面六臂の大活躍。帰国後も民俗学や粘菌学の研究の傍ら、神社合祀令に反対し熊野の森を守る運動の中心となるなど、時代の先を行く活動で世間を驚かせた。日本史上最もバイタリティに富んだ大怪人の生き様を、水木しげるが独特のペーソスを交えて描く。
文庫
432頁
1996年10月25日
ISBN:9784041929070