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  • 悲嘆とケアの神話論

悲嘆とケアの神話論

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須佐之男と大国主
鎌田東二
春秋社
記紀神話、ギリシア神話に見られる神々の物語と悲哀を、詩と学術を切り結ぶ構成において豊穣に伝える。須佐之男の流浪、大国主の不断の受苦の末に果たされる「国譲り」。引き裂かれ、呻吟する神々の歌を、絶望の危機にある現在においてなお受け継ぎ、癒しとケアの未来を展望する。(出版社紹介)


[ 目次 ]
序章 須佐之男のおらび――スサノヲとディオニュソス
第1章 日本神話詩
 開放譚 スサノヲの叫び
 大国主 なぜこれほどの重荷を背負わなければならないのか?
 流浪譚 ヤマトタケルの悲しみ
 国生国滅譚 イザナミの呪い
第2章 世界神話詩
 オルフェウス1
 オルフェウス2
 ノア
 最終の言葉
 デルフォイの夢
第3章 悲嘆の神話詩
 歎きの城
 戸口
 海月なす漂へる国
 生命の樹
 神剣
 出雲鳥兜
 妹の力
 小女始源
 秘密漏洩
 難破船
結章 受苦と癒しの大国主――痛みとケアの神としての大国主神

初出一覧
2つのあとがき

単行本(ハードカバー)
判型:四六判
280頁
2023年5月3日
ISBN:9784393311370