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香りのチカラ

2,090(税込)

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調香師が知っている、においと人の深いつながり
平野奈緒美
笠間書院
現役の調香師が、香り・においの魅力や、人間がもつ嗅覚の不思議、そして「香りを創りだす仕事」について、様々な角度からわかりやすく掘り下げた本。フレグランス製品が好きな人、自然や植物の魅力についてもっと知りたい人、五感としての嗅覚に関心がある人には、ココロと体に深く作用する香りのチカラについてきっと新しい発見が見つかるはず。


【目 次】

はじめに

1章 目には見えない香りのチカラ
嗅覚の誕生
 五感で感じる香り
 嗅覚の大きな役割
香りは人を動かす
 自然からの贈り物
 森は香っている
 森林浴あれこれ

2章 香りが脳と心に届けるもの
においを感じる仕組み
 香りはどこで認識されるのか?
 鼻からの情報が伝わるまで
私たちが香りを嗅ぎ分けられる理由
 さまざまな香りにどう対応している?
 バラの種類まで判別できる嗅覚
香りと記憶の関係
 なぜ香りやにおいは記憶されるのか
 嗅覚の豊かな可能性
香りと人体のつながり
 香りの心身への効果
 現代まで生きるアロマセラピー

3章 調香師が創る香りの世界
香りを創造する調香師
 調香師の役割
 パフューマーの仕事
 創香開発の流れ
調香師になるための訓練と学び
 香りのハーモニーは知識から生まれる
 パフューマーの素質とは
 仕事を支える基礎
 香料学校という選択肢
イメージを香りで表現する
 香りを組み立てる「創香」
 イメージから香りへの変換
 「評価」を重ねて香りをまとめる
 時代に合った香りを創るには

4章 人々を魅了する香水
人と香水の絆
 5000年前から香りは愛されてきた
 香水ヒストリー
 時代をとりこにした香りの系譜
 一つの香水が生まれるまで

5章 世界は香りの素材に満ちている
文化と化学を生んだ香料原料
 香り文化の誕生と広がり
 天然香料と合成香料
 天然香料の採取法
 天然香料のプロフィール
 香りの世界を広げる合成香料
 香料とどう向き合うか
身近な自然の香りを採り入れよう
 インスピレーションの原点は自然
 日本の樹木の香り
 四季の香り――香りは植物の生存戦略
 香りも味も刺激的なハーブ・スパイス

6章 商品としての香り
生活の中の多様なフレグランス製品
 日用品に「使うよろこび」を与える
 化粧水と香り
 お風呂の必須品「石鹸」
 シャンプーの変遷
 ファブリックケアの香りで家事を楽しく
 芳香剤というリラクゼーションアイテム
 生活に小さな幸せをもたらす
企業の香り戦略
 購買意欲と香りの関係
 香りマーケティング
 これからのフレグランスの香りのあり方

7章 香りの旅に出かけよう
旅で積み重ねた香りの記憶
 旅の香りが人生を豊かにする
 甘く優しい風が流れる島――ハワイ
 エキゾチックな異国の香り――モロッコ
 香りが解き放たれる街――パリ
身近なもので楽しむ香りの旅
 思い立ったらすぐ出発
 生活の中の小さな旅
香りを聞く旅
 聞香という体験
 お香を通して広がった日本の香り文化
 銘香木を科学する

おわりに


【著者プロフィール】
平野 奈緒美(ヒラノ ナオミ)
調香師。フランスの香料の専門学校ISIPCAのパフューマリーコースを卒業後、高砂香料工業株式会社にて、23年間調香師として主にパーソナルケア製品の香り創りに携わる。そののちに、同フレグランス研究所の管理者を務め、2023年3月に同社を退社。現在は株式会社日本香堂にて、ホームフレグランス製品・パーソナルケア製品の香り開発・調香をおこなう。

単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
312頁
2023年12月5日
ISBN:9784305709998