メアリ・ノリス
左右社
副題の「カンマの女王」とは、雑誌『ザ・ニューヨーカー』で24年間校正者を務めた著者による、最初のエッセイのタイトルであり、英語校正のベテランである彼女の異名でもある。そんな著者が30代にしてハマったギリシャ語学習。そしてギリシャ愛に導かれ、高校卒業後まで海を見たことの無かった少女がギリシャ悲劇女優となり(学生劇で)、やがてギリシャの海を全裸で泳ぎ始める。旅案内としてもギリシャの多面的な魅力に引き込まれる。
《 目次 》
序章 祈り
第1章 アルファからオメガまで
第2章 AはアテナのA
第3章 生きていたって死んでいたって
第4章 愛しのデメテル
第5章 悲劇好き
第6章 アフロディテと泳ぐ
第7章 アクロポリス・ナウ
第8章 海!海!
謝辞/訳者あとがき
《 訳者紹介 》
竹内要江 (タケウチ・トシエ)
英語翻訳家。南山大学外国語学部英米科卒業(在学中米東部片田舎のカレッジに留学)、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化修士課程修了(修士論文はアメリカの日本趣味小説について)。訳書にジェニー・オデル『何もしない』、ナオミ・イシグロ『逃げ道』、コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』(共訳)、ゲイル・サルツ『脳の配線と才能の偏り』、梅若マドレーヌ『レバノンから来た能楽師の妻』など。
単行本(ソフトカバー)
判型:46変判
240頁
2024年1月15日
ISBN:9784865284034