仲野徹、若林理砂
左右社
西洋医学、東洋医学、双方の専門家が、それぞれの歴史やそれがゆえの特徴、さらには漢方薬の仕組みや新薬の開発、臨床や医療の現状についてなど、時にはお互いへのツッコミを織り交ぜながら明るく語りあう。経験の積み重ねで何千年を生き残った東洋医学と、エビデンスという強みで主流となった西洋医学。そこに2つのものがある時、正否を判断したくなりがちだが、むしろお互いを補完しあう相乗効果を期待したくなる、からだを知り、健やかに過ごすための対談本。
【目次】
まえがき
第1章 歴史篇 科学としての西洋医学、哲学としての東洋医学
第2章 からだ篇 見えないものは、ないのでは?
第3章 病気篇 健康神話はけっこう危ない
第4章 治療篇 効きゃあいい、治りゃあいい
第5章 くすり・前篇 摩訶不思議な漢方薬の世界
第6章 くすり・後篇 知ってるつもりの西洋薬の知らない話
第7章 未来篇 医学のこれからはどうなる?
あとがき
コラム
・冷え性の話
・健康に生きるために
・漢方エキス剤というステキなモノ
・薬のお名前
【著者紹介】
●仲野徹 (ナカノ・トオル)
1957 年大阪・千林生まれ。大阪大学医学部医学科卒業後、内科医から研究の道へ。ドイツ留学、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授を経て、2004 年から大阪大学大学院医学系研究科病理学の教授。2022 年に退官し、隠居の道へ。2012 年日本医師会医学賞を受賞。
著書に、『エピジェネティクス』(岩波新書)、『こわいもの知らずの病理学講義』(晶文社)、『考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法』(講談社+α新書)、『仲野教授の 笑う門には病なし!』『仲野教授の この座右の銘が効きまっせ!』 (ともにミシマ社) など多数。
●若林理砂 (ワカバヤシ・リサ)
臨床家・鍼灸師。1976年生まれ。高校卒業後に鍼灸免許を取得。早稲田大学第二文学部卒(思想宗教系専修)。2004年にアシル治療室を開院。予約のとれない人気治療室となる。古武術を学び、現在の趣味はカポエイラとブラジリアン柔術。
著書に『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』『気のはなし 科学と神秘のはざまを解く』『謎の症状 心身の不思議を東洋医学からみると?』(いずれもミシマ社)、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『決定版 からだの教養12ヵ月―食とからだの養生訓』(晶文社)など多数。
単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
296頁
2024年7月15日
ISBN:9784865284140