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ガザ日記

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ジェノサイドの記録
アーティフ・アブー・サイフ
地平社
10月7日にイスラエルがガザへの爆撃を始めたあの日から、著者は他の市民とともに命がけの避難を繰り返すことになる。戦場と空爆、逃避行と喪失の圧倒的記録。
ハマスへの報復とし、イスラエルがパレスチナ自治区ガザへの爆撃を始めた2023年10月7日から、著者の日記は始まる。
その日、パレスチナ人の著者は、仕事でガザを訪れていた。仕事が終わったら、そこに住む親族たちとおしゃべりでもしようと、15歳の息子も一緒だった。

爆撃の音が鳴り響いたのは、いつもと同じように忙しい日が始まる予定だった早朝、束の間の休息を海辺で過ごしていた時だった。とっさに、「どうせいつものちょっとした攻撃だろう、どうせすぐに止むだろう」と思ったと書く著者の言葉は、パレスチナの人々が日常的に歴史的に、いかに戦場に近い環境で暮らしてきたのかを物語る。
ただ、その日の爆撃は「明らかに何かが違い」、止むどころか、著者とその家族、ガザの人々に、長く困難な避難の旅を強いることになる。

ライフラインが絶たれ、ネットも繋がらないことが増えるなか、何が起きているのか、何をするべきなのか、どこに行くべきか、誤れない選択を次々と迫られる。
ガザの子どもたちが、爆撃を受けてバラバラになっても自分だと分かってもらえるようにと、自分の手足にマジックで名前を書き始めたこと、アーティストになる夢を実現するはずだった親族が重症を負ったこと、絶望が連鎖するなか、心をどうにか探り、励ましの言葉を与え合ったこと、昨日いたジャーナリストが今日はカメラも命も失ったこと、瓦礫の平地になる故郷を見たこと、尽きてゆく食料、転々とする避難先での暮らしーー。
「空爆のたびに、瓦礫や残骸、破弾片とともに記憶が飛び散り、歴史は消されていく。救急車のサイレンが鳴り響くたびに、誰かの希望が消えていく」(本文より)

ここには絶望の限りがある、世界は助けてはくれない、と書く著者は一方で、書くことは復興の道筋にもなるはずだと書く。パレスチナの地で、いま、人々に何が起きているのか。爆撃下の大地で、作家である著者が文字を綴り、時にボイスメッセージでイギリスの出版社に送り続けた日記の、ほぼ編集なしのありのままを、世界11言語で緊急出版。
―出版社紹介より

単行本(ハードカバー)
判型:四六判
416頁
2024年5月9日
ISBN:9784911256060