池谷裕二
講談社
高校生への全3回の講義が再構成された形で、脳研究者が、最先端の脳の知識をわかりやすく解説する本書。〈私〉という現象を紐解きながら、生命、宇宙の可能性を大胆に透視、人間の存在を賛美する。「理想の未来や自己を実現させるために脳はある」ということではない、タイトルに込められた本当の意味とは？
【著者紹介】
池谷 裕二（いけがや・ゆうじ）
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探究を続ける。文部科学大臣表彰（若手科学者賞）、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞などを受賞。「ERATO 池谷脳AI融合プロジェクト」の研究総括も務める。本書が完結編となる高校生への脳講義シリーズは、他に『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』（ともに朝日出版社／講談社ブルーバックス）がある。その他の著書に『記憶力を強くする』（講談社ブルーバックス）、『脳には妙なクセがある』（扶桑社／新潮文庫）、『パパは脳研究者』（クレヨンハウス／扶桑社新書）など、共著に『海馬』（朝日出版社／新潮文庫）、『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか』（講談社）などがある。
単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
672頁
2024年3月26日
ISBN:9784065349182