B・K・S・アイアンガー 著、沖正弘 監訳
白揚社
誕生から死まで、人間と共にある呼吸。「息」は自分の心を表すバロメーターだ。不安が起きると息は小さく、安堵すれば大きくなり、共有する場では「呼吸を合わせる」と言われる。生命のシステムを解明したヨガの呼吸コントロール法「プラーナヤーマ」は、身体と魂を結ぶ橋渡しをする中心的技法だ。様々な流派があるヨガの内、伝統的かつ人気も高い「ハタヨガ」は、肉体的修練からくる深い精神集中、瞑想を得ようとするメソッド。本書はその代表的な流派のアイアンガーヨガの呼吸法に焦点を絞った。呼吸は命とダイレクトに関わっているので、中途半端なコントロールはかえって危険だ。本格的に行うのであれば、単なる健康法ではない、という覚悟が必要となる。呼吸と瞑想という、ヨガの深遠なエッセンスが増補新版となって登場。
《目次》
『ヨガ呼吸・瞑想百科』を讃える――Ｔ・クリシュナマチャリア
推薦の辞――ユーディ・メニューイン
日本語版のの刊行に寄せて
序
1 プラーナーヤーマとは何か?
ヨガとは?
ヨガの段階
プラーナとプラーナーヤーマ
呼吸器官
ナーディとチャクラ
グルとシシヤ（師と弟子）
食べ物
妨げるものと助けるもの
プラーナーヤーマの効果
2 プラーナーヤーマの基本
コツと注意
座り方
心得
ムドラーとバンダ
吸気と呼気
クンバカ（止息）
進歩の段階
マントラ
ヴリッティ
3 プラーナーヤーマの実践
ウッジャイ
ヴィローマ
ブラマリーとムールチャーとプラーヴィニー
指の使い方
バストリカーとシータカーリー
アヌローマ
プラティローマ
スーリヤ・ベダナとチャンドラ・ベダナ
ナーディ・ショーダナ
4 ディヤーナとシャヴァアサナ
ディヤーナ（瞑想）
シャヴァアサナ
監修者・訳者あとがき
プラーナーヤーマの実習日程表
用語解説
《著者紹介》
B・K・S・アイアンガー
1918年、インドのカルナータカ州に生まれる。クリシュナマチャリアのもとでヨガを学び、プーナ市でヨガの指導を始める。ヨガを世界に広めることに努め、著作『ハタヨガの真髄』が世界的ベストセラーとなった。2014年、プーナ市にて逝去。
単行本(ハードカバー)
判型:四六判
384頁
2012年4月20日
ISBN:9784826971522