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他者の苦痛へのまなざし

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スーザン・ソンタグ 著、北條文緒 訳
みすず書房
世界中で起こっている悲惨事。メディアが発達し、私達はその「本当に起こった出来事」を写真や映像で見る。その時、あなたは何を感じるか?『他者の苦痛へのまなざし』は、一見リアリティを突きつけているようでありながら、日常に持ち込むことで巧妙に無痛化する社会の罠と、倫理の本質を熟考する。

《目次》
目次
他者の苦痛へのまなざし
1 1938年6月、ヴァージニア・ウルフの『三ギニー』が世に出た。このなかでウルフは、
2 どこかの国で起こっている惨禍の見物人であることは、典型的な現代の経験であって、
3 苦しみを容認せず、苦しみに抵抗することは、何を意味するのか。
4 死の瞬間を捉え、それをいつまでも記憶にとどめさせることはカメラのみができること
5 現代の期待と現代の倫理的感情の中核には、戦争は止められないものであるにせよ、
6 人はきわめて残忍な行為や犯罪を記録した写真を見る義務を感じることができる。
7 写真のインパクトについて、今や常套句となりつつある、二つの広く流布した思想を
8 これは地獄だと言うことは、
9 或る写真、例えば1943年にワルシャワのゲットーで、両手を挙げて

謝辞
原注
訳注
訳者あとがき

単行本
判型:四六判
168頁
2003年7月8日
ISBN:9784622070474