岩波書店
著者の処女作であり、日本で最初に著されたユング心理学の本格的入門書。河合心理学の出発点がわかる本であり、後に展開する重要なテーマが数多く含まれる。著者の生涯を通じて重要な位置を占め続けたユング心理学に関する最も基本的な本。文庫版収録に際し、著者がユング心理学を学ぶに至った経緯を自ら綴った文章を併録。(解説=茂木健一郎)
■内容紹介
本書は、河合隼雄の〈心理療法〉コレクション・シリーズの第一冊目である。1967年に刊行された本書は、すでに58刷以上を数えユング派心理学の入門書のバイブルともいえる存在である。1965年にスイスのユング研究所でユング派精神分析家の資格を取得して帰国した著者が著した、日本で最初のユング心理学についての本格的入門書。河合隼雄の心理療法の出発点を示す本であり、タイプ論、コンプレックス、夢分析、普遍的無意識など、後に展開される重要なテーマが数多く含まれている。本書は、河合隼雄の〈心理療法〉コレクション・シリーズの第一冊目である。1967年に刊行された本書は、すでに58刷以上を数えユング派心理学の入門書のバイブルともいえる存在である。1965年にスイスのユング研究所でユング派精神分析家の資格を取得して帰国した著者が著した、日本で最初のユング心理学についての本格的入門書。河合隼雄の心理療法の出発点を示す本であり、タイプ論、コンプレックス、夢分析、普遍的無意識など、後に展開される重要なテーマが数多く含まれている。
文庫化に際し、著者がユング心理学を学ぶに至った経緯を自ら綴った「序説 ユング心理学に学ぶ」を併録。注に掲げた参考文献も、近年邦訳されたユングの著書も入れて一新した。また、ユング心理学をさらに学びたい人のために、本シリーズの編者である河合俊雄氏が書き下ろした「読書案内」を収載した。河合隼雄氏との思い出をまじえながら、本書についてかたった茂木健一郎氏の解説「繰り返し立ち返るべき〈古典〉」も必見。
* 本書は、1967年10月培風館より刊行された。その後、『河合隼雄著作集1 ユング心理学入門』(1994年7月岩波書店刊)に第1・2・10・11章および付録を割愛して収録された。底本には著作集版を使用した。
―出版社紹介より
文庫
326頁
2009年5月15日
ISBN:9784006002206