Ｊ・クリシュナムルティ
ナチュラルスピリット
講話や対話録が多いことからも明らかなように、クリシュナムルティは常に人々を前に話し、対話を重ねた。その中から1970年代に行われた、小グループの人々との音声記録を基に編まれたのが本書だ。自身をグルとはせず、権威になるつもりはないとしたクリシュナムルティは、時にユーモアを交えながらも常に質問の真意を問い直し、極めてシンプルなところから対話を始める。それが深い洞察と一体であることが、さまざまに展開する人々との対話という形式によって、より一層強く感じられるのではないだろうか。
【目次】
第一章 〈自己を知ること〉とクリシュナムルティの教え
第二章 無知の起源と終焉
第三章 人はいかに深く旅することができるか？
第四章 注意、そして葛藤を伴わない行動
第五章 調和 ― 静寂の基礎
第六章 衰頽の要因
第七章 自己中心的活動と精神的エネルギー
第八章 恐怖の根源
第九章 心のお喋りについて
第十章 無秩序、睡眠、夢について
第十一章 絶望と悲しみの本質
第十二章 言葉による登録機能の終焉
第十三章 〈私〉とこの悲しみの奔流
第十四章 心底から傾聴するということ
単行本
判型:四六判
448頁
2025年1月19日
ISBN:9784864515030