窪田由佳子
地湧社
シベリア抑留と、そこで起こった奇跡の物語を高校生が心にしみる美しい影絵で表現しました。平和への希望を届けます。
【物語】戦争のさなか、思い切りバイオリンが弾きたくて、満州に渡った少年、一郎。
ところが満州で徴兵され、終戦を迎える直前に、シベリアへ連行された。
つらく、きびしい捕虜生活が続くなか、一郎は廃材を集めてこっそりバイオリンをつくりはじめる。一郎のバイオリンは、収容所の人びとに音楽の喜び、そして生きる希望をもたらして・・・
◆この絵本の原作は、『シベリアのバイオリン コムソモリスク第二収容所の奇跡』(窪田由佳子著、2020年)です。
絵本版制作にあたり、著者の窪田由佳子さんにご縁のあった静岡県立清水南高校芸術科美術専攻の生徒さんたちに呼びかけて、描き手を募集しました。選考会で選ばれたのが、多田つむぎさんの影絵作品です。
シベリア抑留は高校生にとって遠い過去の出来事。多田つむぎさんは、その距離感との葛藤の末に影絵での表現にたどりつきました。
光と影と色彩で表現された情感と共に、平和への願いをぜひ受け取ってください。
―出版社紹介より
単行本
判型:A5変判
48頁
2024年12月25日
ISBN:9784885032677