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馬語手帖

1,320(税込)

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ウマと話そう
河田桟 文と絵
カディブックス
一頭の馬と出会ったことから、与那国島に移り住んだ著者が、「音だけに限定されないウマたちの言葉」=「馬語」を、なんとも微笑ましいウマのイラストとともに紹介する。体全体をつかって表現するウマのちょっとした仕草の違いや、間合いのとり方、物事の感じ方を知り、「おたがいの気持ちと動きのキャッチボール」をして会話するための方法を飾らない文章で綴る。文庫化。


以下、「はじめに」より引用

ウマがどんなふうに話すか、知っていますか?
鼻をブルルルッと鳴らしたり、ヒヒーンといなないたり。
そう、それもたしかに彼らの言葉です。
でもたぶん、声を使うのは全体の5%ぐらい。
ウマの会話の中心は体を使ったボディランゲージです。
耳やしっぽを動かしたり、体全体で動いたりしながら、ウマはいつも仲間同士でいろいろな会話をしています。

たとえば「静かに草を食べている」姿の中にも、実はたくさんのコトバが隠れています。
ぱっと見てもわからないかもしれないけれど、たしかに彼らは話しているのです。
この、音だけに限定されないウマたちの言葉、コミュニケーションする手段が「馬語」です。

ウマは賢い動物です。
人間が簡単な言葉や合図を教えれば、それを覚えて、反応してくれるようになります。
あなたが愛情を持って(人間の言葉で)話しかけたり、やさしく触ったりすれば、ウマはそのトーンを感じ取ってくれもします。
でもそれは、あくまでも人間中心。
ウマの立場に立った会話ではありません。

その逆に、もし人間であるあなたが馬語を理解したら、(人間だって賢い動物なのだから、やればできるはず)さあ、どんなことが起こるでしょう。

まずウマは、「お!」と驚きます。
「このいきものはヒトのようにみえるけれど、どうやらウマのことばがわかるようだぞ」と、あなたに注意を向けてきます。
そして、これまでとは違う態度を取り始めます。
たとえば言葉の通じない外国に行った時、「こんにちは」「ありがとう」とカタコトの言葉を話すだけで、
その国の人は、ぐっとあなたに親近感を持ってくれますよね。
そんな感じに近いと思います。
ウマはいろいろなことをあなたに語りかけ始めます。

この本は、馬語の世界へとつながっています。
といっても、ほんの入り口にしかすぎません。
あくまでも人間であるわたしが、「どうもこういうことかもしれない」と翻訳して書き留めた覚え書きのようなものです。 - 河田桟 -


単行本(ソフトカバー)
判型:A6判(105×148)
126頁
2012年1月15日

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