早川書房
経済学者のピケティと政治哲学者のサンデルが「平等」について深く掘り下げた対話集。人間の不平等が生じた主な原因は、最初に土地を囲い込んだことや、それを私有財産としたことそのものではなく、私有財産を際限なく蓄積したことにあるという。また、両者は現代社会における「能力主義」が不平等を助長していると指摘。教育、医療のあり方など、現代社会の「当たり前」を問い直すきっかけとなる書。
【目次】
第1章 なぜ不平等を懸念するのか
第2章 お金はもっと重要でなくなるべきか
第3章 市場の道徳的限界
第4章 グローバリゼーションとポピュリズム
第5章 能力主義
第6章 大学入試や議員選挙にくじ引きを取り入れるべきか
第7章 課税、連帯、コミュニティ
第8章 国境、移民、気候変動
第9章 左派の未来──経済とアイデンティティ内容紹介
【著者紹介】
トマ・ピケティ Thomas Piketty
1971年生まれ。フランスの経済学者。パリ経済学校教授。社会科学高等研究院(EHESS)教授。EHESSおよびロンドン経済学校(LSE)で博士号を取得後、マサチューセッツ工科大学(MIT)で教鞭をとったのち現職。2013年に仏語版が、2014年に英語版と日本語版が刊行された『21世紀の資本』は700頁超の学術書にもかかわらず、世界的ベストセラーとなる。他の著書に『格差と再分配』(早川書房刊)、『資本とイデオロギー』など。
マイケル・サンデル Michael J. Sandel
1953年生まれ。アメリカの政治哲学者。ハーバード大学教授。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。ハーバード大学の学部科目“Justice(正義)”は延べ14,000人を超す履修者数を記録。日本ではNHK教育テレビ(現Eテレ)で『ハーバード白熱教室』として放送された。2010年の『これからの「正義」の話をしよう』は世界各国で大ベストセラーとなり、日本でも累計100万部を突破した。他の著書に『それをお金で買いますか?』、『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(いずれもハヤカワ・ノンフィクション文庫刊)など。
【訳者紹介】
岡本 麻左子(おかもと・まさこ)
関西学院大学社会学部社会学科卒。外資系金融会社勤務、ライター、米国留学等を経て2003年から翻訳家。訳書にブーキン&グーリーイェヴ『KGBスパイ式記憶術』など。
単行本
判型:四六判
168頁
2025年1月17日
ISBN:9784152104014
