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氣の確立

2,197(税込)

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中村天風と植芝盛平
藤平光一
土曜社
武道でありながら争うことを目的とせず、宇宙との和合を真髄とした合氣道の開祖、植芝盛平。日本に初めてヨガ哲学をもたらし、政財界の有力者から支持を受けて心身統一法を説いた中村天風。この二人に師事し、心身統一合氣道を創始した著者が明かす、二人の近代日本の巨人の実像、師たちから伝えられた氣の実践法や天地の理を綴る。


【目次】
 プロローグ
 三人の師
 中村天風先生

第一章 一九会
 肋膜を病む
 一九会を知る
 坐禅修行
 不眠不休の坐禅修行
 みそぎの行法
 禅病になる
 肋膜が完治
 当時の一九会
 土蔵をけ破る
 効果はてきめん?
 電車での稽古──リラックスの会得

第二章 植芝盛平──合氣との出会い
 真の日本武道を求めて
 合氣道に入門
 当時の一日
 リラックスこそ基本
 リラックスと氣
 植芝先生のリラックス会得の秘密
 大本教の影響
 植芝先生の氣と私の氣
 先生の宗教的な思い込み
 氣の天才・植芝盛平
 氣を前に向けていたら、後ろもわかるよ
 やくざのトラブルをおさめる
 植芝先生の茶目っ氣
 翻訳できない言葉
 わしも共産党員だよ

第三章 戦争体験
 敵襲のなかで
 修行の意味
 天地の理にしたがうこと
 剣術と氣
 銃剣術と氣
 戻る剣の原理

第四章 中村天風
 天風先生との出会い
 合氣道での変化
 天風先生の生涯
 失意のどん底の旅
 実父と天風先生
 栃木での講演会
 わしのところへこい
 鶏を止める
 鶏は止めやすい?
 杖を持つ
 先生は間違ってます
 三つの試験
 天風先生の魅力
 天風先生の死
 潜在意識を変える
 煙草をやめる
 願望の実現
 喜びを分け与える
 不景氣を転換する

第五章 海外時代と合気会との別離
 合氣道・アメリカへ
 合氣道の力を知らしめる
 植芝先生を招く
 二人の師
 無邪氣な心
 合氣道への憂慮
 戦後の合氣道のエピソード
 合気会を離脱

第六章 氣の研究会
 心身統一の四大原則
 臍下の一点に心をしずめ統一する
 全身の力を完全に抜く
 身体の総ての部分の重みをその最下部におく
 氣を出す
 氣の呼吸法
 失われた心
 天風先生の不遇時代
 合氣道と男女平等
 武道家の心
 パイロットと氣の修業

【著者紹介】
藤平光一〈とうへい・こういち〉心身統一合氣道創始者。1920年(大正9)1月20日、東京・下谷に生まれ、栃木県芳賀郡で育つ。慶應義塾大学経済学部卒業。幼少より病弱で、強い心と身体を求めて坐禅や「みそぎ」の呼吸法を修行。19歳で合気道開祖・植芝盛平に師事し、後に最高段位十段を得る。戦後は中村天風に師事する。53年から単身で海外に渡り合氣道を普及する。74年に誰もが氣を体得できる道として「心身統一合氣道」を創始。王貞治の一本足打法、広岡達朗を指導し、千代の富士の脱臼などをみる。2007年、息子・信一が心身統一合氣道を継承。11年5月19日没す、享年91歳。

単行本(ソフトカバー)
判型:四六判
154頁
2025年2月25日
ISBN:9784867630303