松下安武 著、野村泰紀 監修
みすず書房
この宇宙のどこかに、自分とそっくりの人物が存在しているという概念は、様々な物語の中で語られてきたが、それが理論物理学の世界で観測されているという事実と、その宇宙像を支える理論を、サイエンスライターが一般にもわかりやすく説明する。「無」や「無限」、「観測可能な宇宙とその領域外の宇宙」、「ミニブラックホールの作り方」など、わくわくするようなトピックに導かれ、読み進めていくと、精神世界や宗教世界でも見かけたことのあるコンセプトがしばしば散見され、不思議な既視感を感じられる。
【目次】
1 私たちの宇宙――ユニバース
第1章 宇宙はどのくらい広いのか
第2章 宇宙は無限か有限か
第3章 「無」からの宇宙創成
第4章 宇宙を超巨大化させた「インフレーション」
2 無数の宇宙――マルチバース
第5章 親宇宙から無数の子宇宙が生まれた
第6章 私たちの宇宙は<幸運>なのか
第7章 物理学史上最大の微調整問題
第8章 超ひも理論が予言する宇宙
第9章 パラレルワールドとの深いつながり
3 マルチバース宇宙論は実証できるか
第10章 インフレーションの証拠は見つかるか
第11章 超ひも理論や高次元空間は実証できるか
第12章 並行宇宙の存在は実証できるか
あとがき
監修者解説 並行宇宙論の衝撃
さらに学びたい読者のためのブックガイド
図版出典
索引
【著者紹介】
松下安武 (マツシタヤスタケ) (著)
科学編集記者。国立大学工学部卒、工学修士。出版社で編集記者として勤務後、フリーとしての活動を開始。NewsPicks「ディープな科学」、月刊星ナビ、IT批評などで記事を執筆。物理・天文学分野の解説を得意とする。天文宇宙検定1級、星空宇宙天文検定(星検)1級。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
野村泰紀 (ノムラヤスノリ) (監修)
(のむら・やすのり)
1974年生まれ。東京大学理学部物理学科卒業、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。現在、カリフォルニア大学バークレー校教授、バークレー理論物理学センター長、ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、理化学研究所客員研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員。専門は素粒子論、宇宙論。一般向け著作に『マルチバース宇宙論入門』(星海社、2017)、『なぜ宇宙は存在するのか』(講談社、2022)、『多元宇宙(マルチバース)論集中講義』(扶桑社、2024)、『なぜ重力は存在するのか』(マガジンハウス、2024)などがある。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
単行本(ソフトカバー)
判型:46判(127×188)
262頁
2025年4月16日
ISBN:9784622097693
