早川書房
冒頭、主人公は意識を取りもどすが記憶がなく、自分の名前すら思い出すことができない。状況を解明しようと奮闘する過程で、失われた記憶が断片的に蘇り、地球の現状、そして彼がそこにいる理由が次第に明らかになっていく。科学知識のフル活用で危機を脱する姿に手に汗握るのは、著者の代表作『火星の人』と同様だが、今作が大きく異なる点は共に知恵を振り絞るパートナーがいることだ。シリアスな問題に直面しても一貫して失われない前向きさが心地よい、未知との遭遇もの、バディものとしても秀逸な作品。
単行本(ハードカバー)
判型:46判(127×188)
328頁
2021年12月31日
ISBN:9784152100702
