デイヴィッド・デステノ
白揚社
ご利益とは何なのか、それは本当にあるのか、一見すると不確かなもののようにも思われるが、何らかの宗教に帰依している人が、独特の安定感を醸し出している姿は、よく見受けられる。宗教儀礼の際に、複数名で同じ動きをしたり同じ文言を唱えたりするとき、祈りや瞑想をしているときに、私たちの心身に何が起こっているのか、著者は科学の視点から解き明かす。古くからの宗教の知恵を、日常生活にも活かすことが出来れば、私たちの生活は、また一層豊かなものとなりそうだ。
【目次】
はじめに――旅を始める前に
「イズム」を乗り越える/儀式に注目する/「宗教資源調査」/信念という鎮静薬/孤独は有害/人生の旅を始める
第1章 幼少期――歓迎と絆
子を大切に育てるために/出産後の母親を守るための慣習
第2章 発育期――善悪の学習
神の言葉/善行を後押しする
第3章 成人儀式――大人になるのは簡単ではない
大人を築く/痛み/脳/メリット・バッジ
第4章 超越する二十代・三十代――恋愛、つながり、(場合によっては)エクスタシー
タントラ―人間ならではの営み/神秘家、修道士、マッシュルーム/手を取って道を進む
第5章 中年期の問題I――身体のメンテナンス
ブースターショット/薬を飲む/天は自ら助くる者を助く
第6章 中年期の問題Ⅱ――魂のメンテナンス
塵は塵に/魂の修復
第7章 さよならを告げる――生きとし生ける者はすべて死ぬ
ベールの向こうへ進む/グリーフを和らげる
エピローグ
三つの道/話し合って折り合う
謝辞
著者プロフィール
デイヴィッド・デステノ (デイヴィッドデステノ) (著)
ノースイースタン大学心理学部教授。ニューヨーク・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙、ボストン・グローブ紙、ハーバード・ビジネスレビュー誌、アトランティック誌などに頻繁に寄稿している。著書に『なぜ「やる気」は長続きしないのか――心理学が教える感情と成功の意外な関係』、『信頼はなぜ裏切られるのか――無意識の科学が明かす真実』(以上、白揚社)など。
児島修 (コジマオサム) (訳)
英日翻訳者。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。おもな翻訳書に『習慣と脳の科学――どうしても変えられないのはどうしてか』(みすず書房)、『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』(大和書房)、『サイコロジー・オブ・マネー――一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社)など。
単行本(ソフトカバー)
判型:A4変判
280頁
2025年6月24日
ISBN:9784826902694
