リトルモア
アジアの作品を中心に優れたドキュメンタリー作品を紹介する配信サービス、アジアンドキュメンタリーズ。その代表である伴野氏と、自らの番組で早くからその存在を紹介してきた宇多丸氏が、ドキュメンタリー映画の持つ力と楽しさを伝える。ニュースからはこぼれ落ちがちな、そこで実際に生きる人々の生活や感情を描き出すドキュメンタリー作品は、遠い世界のどこかで起きたと感じがちな出来事と、自分との間の距離を近づけてくれる。現在無料公開されている『ガザ 自由への闘い』を含め、解決の糸口が全く掴めないパレスチナとイスラエルの関係に最終章が割かれており、まさに今見るべき作品群を紹介する、ドキュメンタリーの入門書。
ドキュメンタリー映画専門の動画配信サービス
「アジアンドキュメンタリーズ」
https://asiandocs.co.jp/
【目次】
はじめに 宇多丸
プロローグ
『ピアノ─ウクライナの尊厳を守る闘い─』
1 結婚は誰のため
『結婚しない、できない私』『遠い愛を求めて タイの花嫁たち』『精神病棟のプロポーズ』
2 戦禍による深い傷
『わたしの、幼い息子イマド』『父から息子へ~戦火の国より~』『爆弾処理兵 極限の記録』
3 持続不可能な社会
『森林伐採─オリンピックのために─』『プラスチック・チャイナ』『キリバス 大統領の方舟』
<寄稿> 宮永健太郎 「環境と経済」から考える持続可能な発展
4 危険な仕事
『街角の盗電師』『悪魔の運転手』『鉄の男たち チッタゴン船の墓場』
5 難民の行方
『難民の通る村で』『いつか祖国へ─IS戦闘員の妻たち─』『影として生きる 苦難のアフガン難民』
<寄稿> 荻上チキ 難民の脱記号化・再人間化のために
6 秘境の暮らし
『ミャオ族の聖歌隊』『ニュートピア』『スノーランドの子どもたち』
<寄稿> 阿古智子 「私」の主体性を取り戻そうとする中国の女性、少数民族、労働者
7 迫害される人々
『私の心、レイラ』『新疆からの脱出』『米軍協力者たちの運命─イラク・アフガニスタン─』
<寄稿> 勝又郁子 テロリストは誰なのか
8 日本で生きる
『サラリーマン』『徘徊 ママリン87歳の夏』『太陽の塔』
9 パレスチナ・イスラエルで生きる
『医学生 ガザヘ行く』『ガザ 自由への闘い』『オスロ・ダイアリー』『ビューイング・ブース─映像の虚実─』『兵役拒否』『イスラエル主義』
<寄稿> 岡真理 ハマースとイタリア人のレジスタンス
おわりに 伴野智
【著者紹介】
宇多丸 (ウタマル) (著)
ラッパー/ラジオパーソナリティ
1969年東京都生まれ。89年にヒップホップ・グループ「RHYMESTER」を結成。以来、トップアーティストとして活躍を続けている。また、2007年にTBSラジオで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』が始まると、09年に「ギャラクシー賞」ラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞。現在、『アフター6ジャンクション2』でメインパーソナリティを務める。映画に造詣が深く、担当ラジオ番組での真摯で丹念な映画評には定評があり、書籍化もされている。『森田芳光全映画』では映画プロデューサー・三沢和子と共に編著を務めた。25年には映画文化の発展に貢献した人に贈られる「淀川長治賞」を受賞。幼少期よりドキュメンタリー映画にもふれ、有楽町よみうりホールでの母親との鑑賞も思い出。
https://www.rhymester.jp
伴野 智 (バンノ サトル) (著)
株式会社アジアンドキュメンタリーズ 代表取締役社長 兼 編集責任者
1973年大阪府生まれ。立命館大学在学中より映画制作を始め、卒業後はケーブルテレビ局、映像制作会社に勤務した。2018年8月にドキュメンタリー映画専門の動画配信サービス「アジアンドキュメンタリーズ」を立ち上げて以来、ドキュメンタリー映画のキュレーターとして、独自の視点で社会問題に鋭く斬り込む作品を日本に配信。ドキュメンタリー作家としては、「ギャラクシー賞」「映文連アワード」グランプリなどの受賞実績がある。
ー出版社紹介
単行本(ソフトカバー)
判型:46判(127×188)
432頁
2025年8月20日
ISBN:9784898155899
