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  • ゴジラ幻論+X

ゴジラ幻論+X

¥2,750(税込)

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日本産怪獣類の一般と個別の博物誌
倉谷滋
工作舎
2016年公開の映画「シン・ゴジラ」。劇中でもゴジラの生命体としての進化を読み解き、生物としてのあり方を解明することが、ゴジラのもたらす災害の終結=ゴジラ凍結の鍵となった。本書では、「虚」であるフィクションの主役ゴジラを、「実」である進化生物学の第一人者が徹底的、科学的かつ大胆に考察する。2017年刊行『ゴジラ幻論』に第四章「それでもゴジラは見得を切る」30頁を追加収録した増補改訂版が登場。

【目次】
はじめに
第一章 「ゴジラ生物学会特別紀要」より
巨大不明生物の起源
【基調講演】「シン・ゴジラ」に確認された新事象をめぐって 第一部 山根恭太郎    ゴジラの分類学的位置づけ/爬虫類とは?
  [補論]怪獣のリアル 現実と非現実の狭間

【基調講演】「シン・ゴジラ」に確認された新事象をめぐって 第二部 山根恭太郎
   ゴジラの進化と発生/尻尾の謎
  [補論]リアリティのレベルに関する問題

【緊急レポート】巨大不明生物に関する形態発生学的アプローチ 尾頭ヒロミ
   緒言/頭頸部の解剖所見/皮膚と附属構造物についての比較形態学的考察/
   ゴジラの尾と背鰭に関する諸問題、ならびに気嚢の存在が疑われることについて/
   系統的位置についての考察と結論/分子遺伝学的背景/個体発生上の変化/
   人為的発生プログラムの構築に関する仮説/結語
  [補論]キングギドラのポジション

【ゴジラ問題調査委員会中間報告書】牧悟郎博士の日記
   本提出書類について/翻訳文/付記


第二章 個別の博物誌
ゴジラ生態圏をめぐる四つの報告書
四足歩行怪獣アンギラスの形態学的特徴とその進化的起源 山根恭平
   概要/現生アンギラスと化石アンキロサウルス類の比較/複数の脳?
  [補論]キングギドラは何頭か?
モスラの昆虫形態学と分類学について 杉本是也
   成虫モスラと翅の紋様/モスラの解剖学、およびその変態と習性/幼虫の形態学/
   繭/バトラについて
  [補論]モスラの魅力
怪獣バランと秘境の蝶 杉本是也
   一般的特徴/滑空性の爬虫類/秘境の蝶
  [補論]歌舞伎としての怪獣映画
ラドンとメガヌロン 柏木久一郎
   翼竜とラドン/プテラノドン/ラドンに関する形態学的考察/メガヌロン
  [補論]サービス満点の怪獣映画


第三章 怪獣多様化の時代をめぐる随想
一九六〇年代の「ワンダフル・ライフ」
怪獣の住む世界 1964-1966
特撮大好きオヤジのぼやき
ゴジラの変貌 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」考
怪獣残酷物語 私を戦慄させた怪獣たち
映画に見る生物学的イメージ
モンスターと自然観
昭和人間ドラマの魅力
SFのフィルム・ノワール
異界からの侵犯
Qの終焉
第四章 妄想と科学の境界で
それでもゴジラは見得を切る
「怪獣学」と「生物学」
取り残されたゴジラ 進化形態学者のぼやき怪獣映画論
ゴジラの動物学的リアリズム?
古典芸能としての怪獣ドラマ

索引
参考図書・文献
[付録]私の怪獣映画ベスト(邦画のみ)

おわりに

【著者紹介】
倉谷 滋(くらたに・しげる)
1958年、大阪府出身。京都大学大学院博士課程修了、理学博士。米国ジョージア大学、ベイラー医科大学への留学の後、熊本大学医学助教授、岡山大学理学部教授、理化学研究所主任研究員を経て、現在、東京科学大学特命教授、ならびに理化学研究所客員主管研究員。 主な研究テーマは、「脊椎動物頭部の起源と進化」、「カメの甲をもたらした発生プログラムの進化」、「脊椎動物筋骨格系の進化」など。
主な著書に、『形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ』丸善出版(2015)、『分節幻想 動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』工作舎(2016)、『新版 動物進化形態学』東京大学出版会(2017)、『地球外生物学』工作舎(2019)、『怪獣生物学入門』集英社インターナショナル新書(2019)、『進化する形 進化発生学入門』講談社現代新書(2019)、『反復幻想 進化と発生とゲノムの階層性』工作舎(2022)など。



単行本
判型:四六判
328頁
2026年9月18日
ISBN:9784875025894