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【used】世界は音
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J・E・ベーレント
人文書院
私達が物を判断する時は、まず視覚を重要な要素と考えがちである。触れたり、嗅いだり、聴いたり、味わうよりも、まず見て判断することが多い。しかし、視覚を偏重しすぎることが人間の意識の片寄りに繋がっているととらえる著者は、本書において、聴くことこそが人間に意識の変容をもたらすと考えている。ジャズの評論家として名を馳せながらも、禅やインドの神秘思想など世界各地の神秘思想の研究に強くひかれて探究をしていった著者は、音楽と神秘思想との接点をだんだんと感じとっていく。本書は、インド哲学から現代物理学、禅の公案などさまざまな分野にわたって書かれており、音楽論や文化論にとどまらず、聴くことの新しい可能性を教えてくれる。音と神秘主義という観点では、古くはギリシャ時代のピタゴラスやグレゴリオ讃歌を生み出したキリスト教などを思いつくが、音階というものの存在自体が何か私たちに示唆を与えてくれるようなところもある。音の波動は空間に拡がりの感覚を与え、それぞれの関係性と結びつけてくれる力を持っているに違いない。
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単行本
判型:B6判
タテ192mm × ヨコ140mm
336頁
1986年1月1日